塗料について
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塗料とは
一般的に流動性をもち(液体はもちろん粉体もあります)、物体の表面に塗り広げられて薄い膜になり、乾燥・固化・密着してその物体の保護・美装およびその他の目的を達するものです。
保護の目的には金属の防食、防湿、耐酸、耐アルカリ、耐油、耐熱、防カビ、耐中性化、防腐などがあり、電気の絶縁性・導電性、防汚染、ノンスリップ、危険表示、温度表示、蓄光、反射、張り紙防止などの目的があります。変わったところでは軍事用のレーダー波を吸収するステレス用塗料や、イルカの泳ぎの秘密を利用した、潜水艦の表面に小さなウエーブを興し水の抵抗を軽減する塗料などがあります。
<劣化その1 金属の腐食>
●腐食ってなんだろう?
腐食とは金属が自然環境のもとで、より安定した状態になろうとする化学反応です。
代表的な例としては、金属が酸や水分と接触することにより、電解溶液となって「局部電池」が形成され陽極部から金属がイオンとなって溶出し、腐食が始まります。このような局部電池は同じ金属の表面の酸素や溶液との接触の差や、温度差、異種金属同士の接触、金属の応力集中(金属の内部の結晶粒がこわれる)によっても起こります。
●防食(防錆)のしくみ
上記の事から、防錆は前項の「局部電池形成」の両極間に流れる電流をできるだけ少なくする必要があります。
具体的には、
1.表面をできるだけ均一にし、部分的電位差を少なくする。
2.局部電池の両極のうち、どちらかの反応を制御する。
3.金属面を電気抵抗の高い物質で被覆して、両極に高い抵抗を挿入する。
塗装前の表面処理が1に相当し、2・3が塗装ということになります。
<劣化その2 コンクリートの中性化>
●中性化ってなんだろう?
セメントは当初、水和して水酸化カルシウムを遊離して強アルカリ性で、内部の鉄筋や鉄骨を保護しますが、空気中の炭酸ガスなどに反応して中性化が進み、アルカリ性が低下して、鉄筋も腐食していきます。
Ca(OH)2+CO2 → CaCO3+H2O
鉄筋の腐食が進むと、錆の体積変化によりコンクリートに「ひび割れ」や「欠落」を起こし、これがまた新たな中性化を進めます。また、コンクリート中の主要材料の砂、バラスに含まれる「塩」の存在も鉄筋腐食からコンクリートの中性化の大きな原因になります。
コンクリートの中性化を防ぐことが塗装仕上げの大きな効果なのです。
光触媒・光触媒塗料
一般的に流動性をもち(液体はもちろん粉体もあります)、物体の表面に塗り広げられて薄い膜になり、乾燥・固化・密着してその物体の保護・美装およびその他の目的を達するものです。
保護の目的には金属の防食、防湿、耐酸、耐アルカリ、耐油、耐熱、防カビ、耐中性化、防腐などがあり、電気の絶縁性・導電性、防汚染、ノンスリップ、危険表示、温度表示、蓄光、反射、張り紙防止などの目的があります。変わったところでは軍事用のレーダー波を吸収するステレス用塗料や、イルカの泳ぎの秘密を利用した、潜水艦の表面に小さなウエーブを興し水の抵抗を軽減する塗料などがあります。
ここでは光触媒と遮熱塗料に焦点を当ててご説明します。
光触媒塗料の特徴
光触媒塗料は、塗装面に付着する汚れを寄せ付けず、藻・カビなどの有機物を分解、洗い流し、いつまでも塗りたての美しい外観を保ちます。また、水性で臭いも少なく、環境にもやさしい塗料です。
防汚性 | 雨により汚れを洗い流す、セルフクリーニングを発揮します。帯電防止効果により、空気中の汚れを寄せ付けません。 | |
---|---|---|
環境配慮 | 空気浄化 | 工場の排煙や車の排気ガスなどに含まれる「Nox(窒素酸化物)」などの有害物質を分解する働きがあります。 |
省エネ性 | 暑い日差しを遮り、室内温度上昇を抑えるパラソル作用があります。通常の塗料と比べて約3倍の熱線反射率です。 | |
高耐久性 | 15年相当の促進耐候性試験でも、光沢劣化はほとんど見られず、優れた耐久性を発揮します。 | |
街並みに調和するカラーバリエーション | 明るいパステルカラーを安心してお選び頂けます。マット調(つや消し)なので、上品で落ち着いた質感に仕上がります。 |
光触媒 ハイドロテクトの原理
植物が行う「光合成」によく似ています。
「光合成」が葉緑素を触媒として二酸化炭素と水から酸素を生成するように、ハイドロテクトに使用される光触媒に光が当ることで、水となじみが非常に良い「親水性状態」になるとともに、強力な分解力を持つ「活性酸素」を発揮させます。これにより「セルフクリーニング効果」と「有害汚染物浄化作用」を発現します。
光触媒 ハイドロテクト技術とは
「水をはじかず、物質の表面に水がなじむ状態(親水状態)」を形成する新技術です。
TOTOが世界ではじめて開発に成功しました。この技術と光触媒の有機分解技術と総称して「ハイドロテクト技術」といいます。
遮熱塗料
光を反射し、熱を放射する塗料
室内温度が1℃変わることで電力の消費量は、なんと年間10%も変わってきます。
つまり、真夏に室内空調の設定温度を1℃高くすることで10%の省エネにつながります。電気代に換算すると、たった1℃の設定温度の差が年間で約1,740円(一般住宅の場合)の差が生まれるそうです。
そこで、日差しを受ける建物を遮熱する
遮熱塗料塗装システムがあります。
大日本塗料株式会社の「エコクールシリーズ」は、優れた遮熱・断熱性能を基本ベースとして、ふっ素樹脂系、シリコン樹脂系、ウレタン樹脂系と耐久性・環境対応・色彩において、さまざまなバリエーションがあります。工場などのトタン屋根はもちろん、一般住宅のスレート屋根やモルタル壁まで幅広く塗装できます。
特徴
1.優れた省エネルギー効果
光の高反射・熱の高放射による優れた遮熱効果があり、建物や構造物の温度上昇を抑制し、冷房コストを節約します。
2.遮熱効果を長期保持
塗膜は、セラミック配合により汚れ防止機能があり、遮熱効果を長期にわたり持続します。
3.長期耐久性
エコクールシリーズの塗装システムは、長期耐久性に優れ、被塗物を長期間保護します。
4.防カビ・防藻性
バイオ薬剤の配合により、被塗物をカビや藻から護ります。
5.幅広い下地適正
金属系建材から窯業系建材まで幅広く塗装できます。
適用部位
●一般住宅の屋根・壁面
●ビル、マンションの屋上・壁面
●工場、倉庫の屋根・壁面
●学校関連施設の屋上・壁面
●プラント・大型構造物 など
データで見る遮熱効果
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